両忘

詩2編、その他。

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明けましておめでとうございます。

なかなかご紹介するタイミングがなかった、詩作品を公開いたします。
昨年の4月に西日本新聞に寄稿したものです。


「あ ふれる」

空に
土に


触れた

水蒸気と
春の綿毛に

あ 触れる

赤銅色の絵の具は
ゴッホにかえさなきゃ

こどもたちには
ビー玉かえさなきゃ

神の言葉は
焼却炉へ

西風が見たものは
灰色の雲へ

エイプリル
ぼくらの産声
あ ふれる

新・世界は
痛い 痛い

嬉遊曲




今年のお正月、元日と2日は寒波で降雪。部屋で読書、音楽を聴いたりして過ごしました。3日にお天気が回復し、母に付き合って初詣へ。

参道の出店に、易者さんの団体がおみくじのようなものを出していて、目に留まる。誕生日ごとに運勢のようなものが書いてある紙切れがなんだけど、どういうわけか....誘惑に負けてひとつ求めてしまいました。

書いてあった事。

現在の貴方の運勢は、潜水運と謂う。
貴方の運勢は竜の太湖に潜み正に天に昇らんとするが如き象なり。事に臨み業に努力せば意外の幸運なり。....目的に向かって真直に進みなさい。非常に苦しいですが必ず成功し、好結果を生みます。

潜水運か。
これは自分にとっていい言葉やなあと思う。水は自分の気質のエレメントだと思っているので、太湖という比喩もうれしかった。潜水状態で息が苦しくても、がんばるべし。そういえば、正月に好んで聴いたCDにレディオヘッドの「ザ・ベンズ」。ベンズとは潜水病の事をいうらしい。潜水病になるくらい、くらくらになる一年にできればいいと思う。

++

詩をもうひとつ。


「プチ・オデッセイ」


日没 夜明け
液晶テレビ

灰色の意識のなか
ふと 光るもの

CMとドラマの
切りかわる瞬間
スカイブルー

種子を背中に孕み
海峡を泳ぐ
クラリネットの群れ

日曜日は
詠みひと知らず

遠いどこかの☆で
あたらしい世界が生まれる

きょうもこの☆のどこかで
何かが滅びる
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by ksksk312 | 2009-01-09 00:23 | 断片集