両忘

個展、終わりました。

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IAFでの個展が無事に終わりました。
日曜日、弟の家に預けていた荷物がわが家に到着。作品をチェックして、痛んでいたところなど補修して、段ボール箱に放り込んだり、バインダーに放り込んだり。IAFで展示するとどうしてもタバコの匂いが作品に染み付くのだけど(しばらくすれば消える)、そいうのもまた、あの場所のオルタナティヴな雰囲気が思い出されて悪くないです。

土曜日から最後の日曜日にかけても、前の週と同じように、床にしゃがみこんで制作しつつ、お客さんが見に来られたら挨拶して、質問があれば受け答えして....という時間を過ごす。クロージングパーティは、たぶん他の作家の方と比べると集客は相当悪かったはずで、IAFには申し訳ないような気もしたけど、無名作家で、親兄弟以外にほとんど人脈も無い人間なのでどうしようもないです(許してもらおう)。ただ、会期中は知人の作家の方にひさしぶりに再会したり、フリージャズのミュージシャンの方、現代詩を書く方、美術館の方などが来てくださり、いろんな出会いがありました。少しテンションもあがって饒舌になってしまったけれど、ありがたくも勇気づけられて、自分の中の"next"に腕を伸ばせそうな、そんな気力が湧いてきたと思います。

ぼくは人間がかなり地味で、作品も豪速球と呼べるようなものではないけれど、見てくださる方にじっくり楽しんでいただけるものにはなっていると(心の中で)自負している。同じ場所に10年設置されても、まだ語りかけてくるものがあるような、そんな作品をこれからも制作していきたい(耐久性にはまだ自信ありませんが)。スガシカオの歌ではないが「ほんとのこと、誰も話さなくても続けること」が肝要で、影が薄くともただただ....作品制作に没頭する、そういう時間だけがいままでの自分を支えてきたし、これからもそうだと思う。衝撃的なインパクト、そんなものは見る側の一元的な欲望にすぎなくて、作家にとっては2次的なものにすぎない。焦ることなく、世の中から自分の琴線に触れたイメージや思考を渉猟し、脳と手をひたすらクルージングさせる、そういう日々を送っていければいい。切なる願いである。

展示にご来場いただいた方、ほんとにありがとうございました。

また、今回はとくに音源提供というかたちでコラボレーションしてくれたノサカケイイチさんにお礼を述べたいと思います。「Dead Father」、ぜひライブで聴きたいなあ。いつかきっと、一緒にパフォーマンスをしましょう。そして、今回も世話になりっぱなしの弟Y平とK美さん、3週間、幸福にしてくれたIAFの空間と自分の作品群にも、心からありがとうと言わせてください。8月の田川もがんばるぞ〜。

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(IAFで流した音楽)
アルバート・アイラー「ゴーイング・ホーム」。
ノサカケイイチ「keiichi nosaka works.vol.3」
レイハラカミ「Lust」
ライ・クーダー「チキン・スキン・ミュージック」
ラヴィン・スプーンフル「ベスト」
.tape 「Painthings」
スロウダイヴ「ピグマリオン」....など。

(展示作業で聴いていた音楽)
グレン・グールド「ブラームス、間奏曲集」
グレン・グールド「ヘンデル、ハープシコード組曲集」
スガシカオ「オール・シングルス・ベスト」
フィッシュマンズ「宇宙/日本/世田谷」
ブライアン・イーノ「ミュージック・フォー・エアポーツ」
(Band on canによる室内楽ヴァージョン)....など。
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by ksksk312 | 2010-06-01 21:05 | お知らせ、個展など