両忘

B面

「外を歩くときは
A面の自分」

「家に居るときは
B面の自分」

谷郁雄さんが書いている。

A面をないがしろにしているわけではないけれど、
B面にばかり針を落としてきたような気がする。

どちらもかなり傷だらけだが、
とりあえずB面は針飛びはしないので。

そもそもこのレコードには溝がない。
自分でがりがりと刻んでいかなくてはならない。

しかも磁気テープとちがって、
いちど刻んだ溝は埋めることはできない。

どちらの曲も、
まだuntitled。

(あわててつけるつもりもない)

詩人によると、

ビートルズのシングル「レット・イット・ビー」、
(為すがままに)の。

B面は「レボリューション」、
(革命)だったそうだ。


 ++
詩。谷郁雄、写真。ホンマタカシ、
自分にふさわしい場所』(理論社)

[PR]
by ksksk312 | 2006-09-02 17:58 | 読書美術音楽、etc