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両忘

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ミクシイに、キリンのスケッチをアップした。
(キリン、大好きである)

ただ肝心のスケッチは、キリンにしては首がちょびっと短く、 「キリンなんだか鹿なんだか判然としません」と自ら弱音を吐いてしまったのだけれど、 アクセスいただいた方から「キリンと人間は首の骨の数は同じらしいよ」というコメントをいただいて、へええ...と感心してしまった。

なるほど。...でも、わかるな。
地球上の全生命、という範囲で考えると、キリンと人間ってほとんど親戚同然なのではないか。 解剖学的にはいうまでもないけれど、意志の疎通や感情の交流だって、人間と動物は不可能ではないし。。

霊長類ヒト科に属する種は、現在のところわれわれ人類ホモサピエンス、ただの1種。 北京原人、ネアンデルタール人などなど、歴史上さまざまなヒト科の種が出現したが、すべて絶滅した。 人類はそういう意味で孤独な生き物であり、動物は貴重な隣人なのではないか。ラスコーの洞窟絵画を思い出そう。 あれはホモサピエンスの孤独が描かせた絵画ではないのか。

具象絵画は物語絵画だそうだ。
(モネやゴッホは違うだろう)
(フランシス・ベーコンは物語絵画かも知れない)

では、抽象絵画が反物語絵画なのかというと(かならずしも)そうではなくて、一編の詩(哲学的な断章)になる場合もあれば、 微分された新たな物語にたどり着くこともある。

人間的な自我の投影としてではなく、いろんなエモーションを解体しつつ動物と人間が接近できたらいい。 そんなつもりで、ドローイングを続けていこう。

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by ksksk312 | 2006-11-09 23:23 | 断片集