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両忘

満月の日々

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まいにち、雨。雨。雨。
といいたいところだけど、微妙に降りません。もちろん太陽も出ません。

写真は日曜日(24日)の夕方。自分の部屋から。
最近は大陸からのスモッグがひどく、空気が黄色く霞むんだけど、とつぜん、まるでオゾンホールのように空のてっぺんから青空が見えました。夜は湿気をふくまないひんやりとした風が吹いて気持ちよくて、金星が雲間からかがやいて見えました。

2週間前から精読しているゴンブリッチの『美術の物語』。
ついに残すところあとわずか1章だけとなってしまった。

「『美術の物語』は私が19歳の画学生のときに読んだ、最初の美術史だった。私は啓示を受け、本を閉じることができなかった。それは人間精神の最大の成果へと通じる扉を開いてくれた。...」ブリジッド・ライリー

ぼくは19歳でも画学生でもないが、絵をやりはじめて約2年半、いちばんいい時期に出会ってしまったなあと思う。ラスコーの洞窟壁画からホックニーの写真コラージュまで、1万年の美術の歴史に自分を発見できるなんて思いもよらなかった。読書とは、ほんとはこういう体験のことをいうのだろう。45歳にして、はじめて読書の意味を知ったと思う。

図書館の返却期限はまだ先なので、読み終えても本を閉じる必要はない。というか、定期的に借りて再読しようと思っている。世界中で売り上げ総数700万部。ひょっとすると、この本は700万の人生を変えてきたのかも知れない。

ところで、4月から断続的に続いてきた心理的な衰弱状態。
ご心配をおかけしましたかも知れませんが、お陰様でもう...大丈夫です。心理的に不幸依存症のような体質があって、堂々めぐりばかりしてきたけれど、自力で心のオーバーホールが出来つつある...。その証拠に、いろんな迷いが生じても、いままでにはない「見方」が自然に導き出せるようになっているし、ハプニングに襲われてもどん底まで凹むことはなくなりました。まだいろいろと問題はあるけれど、ちゃんと自立してるやん、といまは思う。生きていることをシンプルに、誇りに思えればそれでいい。

6月のある日、原因不明の発熱(3日続きました。お医者さんにも説明したが、わからず)におそわれたとき、奇妙な夢を見た。見知らぬ少年がぼくのところに来て、満月を120個もプレゼントしてくれたのだ....笑。ひとつがピンポン玉くらいの大きさで、真珠のようにつるつるしていた満月...。これは宇宙から(だれもが授かる)自分の意識のことだろうなと...解釈している。

それ以来、就寝前の深呼吸の時には、下腹部(丹田)に120個の満月が袋詰めになっているというイメージを持つことにしている。「自分」そのものが宇宙から授かったものならば、これはもう、ぜったいに粗末に扱ってはいけない。他人から粗末に扱われてもいけない。自分を大切に育てることが、エネルギーの循環につながるし、自分にも周囲にもいい状態を生み出すにちがいない。

今夜は満月(bluemoon)。晴れるといいな。
皆さま、よい週末を。
by ksksk312 | 2007-06-30 13:29 | 或る日