両忘

日曜日のこと。

c0091055_10594299.jpg

日曜日。
お昼の1時から夕方6時まで在廊。

天気予報は雨だったけど晴れ。しかしながらお客さんはあんまりいらっしゃらなくて、夕方までで6人だった(身内2人含む)。お天気がいいのでみんなお花見に行ってるんだろう、きっと。ひまだったので店番のAちゃん(名前聞いたのに忘れました)と知人のアーチストの方とゆるくおしゃべりして過ごす。

その日、ひとつだけショックだったのは、来てくださったお客さんから「(作品が)人間的なものを排除しているようにみえる」と言われてしまったこと。お客さんは作品についての正直な感想を漏らされただけなんだけど、「人間的なものの排除」という言葉にいろいろと去来するものがあり、心の中のパンドラの筺が開いてしまったような感じになった。

30代の頃、東京でフリーターをしながらたくさん文章を書いていた。けれど、なにをどんなに書いてもうまく「人間が描けない」。そんな自分の人格を嫌悪して、しばしば精神を衰弱させた。トラウマといってもいいのかも知れないけれど、ぼくには(他人に対して)心を上手に開けないところがある、と思っている。結果として人間としての経験も足りないし、いまでも自分の人格に価値を見いだせなくなるときがある。そういう自分には成熟した"表現"ができるはずがないと悩み、些細なことですぐに心を痛める、その繰りかえしの中で出会ったのが絵だった。絵はいままでの試行錯誤のなかでいちばん手応えはあるものだったのだけど。。

お客さんは絵の感想を言っただけであって、志久の"人格"についての感想を述べたのではない。それでもストレートに反応してブレイクダウンしてしまう自分の脆さに困ったモノだという思いをし、同時に個展というものの怖さもすこし経験したように感じた。

週末にはパーティと展示の撤去作業が待っている。立ち直らないと。(パーティはたけのこごはんパーティに決めました。スタッフのS氏がぶうぶう言うかも知れないけど、そうします)

お昼に作品を制作したり、整理したりしているうちにすこしずつ平常心が戻ってきた。絵を描くことが自分の"内面"を充実させ、外へも開き、助けてくれるものであるように、自分自身に祈りたい気持ちでいっぱいです!
[PR]
by ksksk312 | 2008-04-09 23:53 | お知らせ、個展など