両忘

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ポストカードと、マルチプル。

ポストカードを制作しました。
展示中の作品のなかから5種類。

あと、来館者の方から、展示した詩作品を欲しいとのお声をいただき、手作りのマルチプル(アートグッズ)を制作してみました。

中身は。
展示中の詩編「生まれること」の複製品。
おなじく展示中の短詩集「two postcards for 1 person」より1編。
(ランダムで入れてあります)
署名入りポストカードを2枚。
8ミリフィルム断片をひとつ。
(バルセロナ、パリ・ブローニュの森で撮ったもの、いずれかをひとつ)
オリジナルポラロイド写真を1枚。

以上をビニールパックに入れて、限定10部。
価格は未定ですが、マキシシングル1枚程度にするつもりです。

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by ksksk312 | 2007-01-26 23:05 | お知らせ、個展など

モモ。

木曜日、作品搬入の日。大荷物を抱え、わが家を出発。
ナナの顔をちらりと見たいが、ひいひい鳴かれると近所迷惑なので我慢。

ブーツの靴ひもを結んでいると、上がりかまちから母の容赦ないダメ出し。
「また無印の手提げ袋? 破れんね? ビニール袋にしなさい」
「着いたらタクシー? (路面)電車にしなさい、もったいなか」
適当に返事をして玄関を出る。

長崎駅に到着、軽食をとって路面電車で館内町へ。
新地の中華街を歩いていると、自分が日本人に見えなくなっているのに気がつく。 頭にニットキャップ、背中には30リットルのザック、両手には(和紙の束がはみ出している)手提げ袋。 まるで、福建省から親戚をたよって出てきた出稼ぎ青年...。ふふふ。気合いがはいるぜ、ハオ。

展示作業は2時間半くらいで終了した。

会場には何度も足を運んでいたので、何処になにを配置するかはおおむね決めてある。 正面の壁の展示だけが白紙状態だったが、とにかく1枚貼り付けてそこから次の作品を選択し、レイアウトも決めていくことに。 作業はユズルさんとも相談しながら、サクサク進行し、晦渋することなく終了。昨日からの腰痛はなんだったのだ...。 その後も、壁の展示に違和感はまったく感じないし、現場で湧いたアイデアに優るものはないんだと納得。フリージャズみたいである。

4畳半のちいさな会場に座り込み、自分の作品に囲まれてみた。

入り口から向かって左手、白い額におさめられた「モモ」と名付けた(ことのある)抽象画から、目が放せない。 展示の予定はまったくなかったのだけど、試しに額に入れたとたんに強い訴求力を感じ、そのまま展示することにした作品...。 いったい何だろうな、この力は...。スケッチブックにはいっている段階では、色褪せて魅力がないように感じていたのに。

絵が展示されて喜んでいる、嘘みたいだけどそんな感じ。
エアダクトから新鮮な空気が吹き出してくるように、エネルギーが絵からあふれ出すのが見える(と比喩的に言わしてもらう)。 ようするにこいつは、人の目に触れるチャンスが来てうれしくて仕方がないのだろう。「モモ」は歌っている。 絵としての使命を全うできることを喜びを、腹の底から声を出して歌っているのだ。

個展というのは、作家のためにあるのではない。作品のためにあるのだ。 ぼくはこいつらを多くのひとに見てもらうために、出来るかぎりのことをしなければならない。 それが作家が個展でやるべきことに違いない。去年の個展では気づきもしないことだったが、いまはそう思えて仕方がない。

翌日。個展の初日。
午前中、市内の画材店や美術館をまわる。

前回置かせていただいた場所をのぞいてみると、やはりDMは残り少なくなっていて(県美術館には5枚しか残っていなかった)、補充補充。 さらに前回は回れなかったお店や、美術館(野口弥太郎美術館、ピースミュージアム)にも足をのばし、 DMを置かせていただく(...ありがとうございました)。500枚印刷したDMが、手元にはもう50枚しか残っていない。

お陰様で、個展は順調な滑り出しを見せている。
館主のヤマサキユズルさん、来ていただいた方々、感謝です。

自分が作品のために出来ることがまだあるに違いない。。
たくさんの皆さんに来ていただけるよう、がんばるぞ。
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by ksksk312 | 2007-01-24 23:47 | お知らせ、個展など

短信・個展レポなど。

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作品搬入、初日、二日目三日目が過ぎ去りました。
お陰様で順調な滑り出しです。

志久の在館予定は、27日(土)、28日(日)。
27日は13時頃から、28日は11時頃から在館します。

ぼちぼち個展のレポも書いていきますが、月の美術館のサイトに志久洸介個展のページをアップしていただいてます。レポも始まってますので、ぜひご覧ください。

蛇足
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by ksksk312 | 2007-01-22 22:46 | お知らせ、個展など

個展にむけて。

いよいよ月の美術館での個展です。
明日の午前中に長崎に行き、展示作業。金曜日と土曜日は美術館で接客などをする予定です。 泊まるところはH見町の叔父さんの家。宿泊費が浮くので助かります。ありがたや、ありがたや。

今回の個展は、サイトでもアナウンスしてますように、ドローイングとともに詩作品の展示も行ないます。 絵を描くときと詩を書くとき脳はぜんぜん違うモードになるので、 創作上の接点がないだけでなく、自分が分裂しているような気持ちにすらなってました。今回、 それらをおなじ場所で俯瞰することによって、ふたつの方法が自分にとって何なのか、見直すきっかけになるのではと期待しています。

今回力を注いだのは、詩作の展示物を作る作業です。

たとえば、透かした和紙と和紙のあいだに詩編を挟み込み、読んでもらうように仕立てた展示物を作ったのだけど、 審美的に予想以上のものが出来てびっくり。喜んでいただけるといいな。あと、(盗作がちょびっと心配で)ネットに出してない短詩も、今回大公開。今後もネットでは公開しないので、来ていただいた方だけのお楽しみです。

現代美術の世界には、ジェイニー・ホルツアーとかジョセフ・コスースとか、言語を探求する作家も多くいます。 自分がやっているのはもっとオーソドックスで、情緒的な世界だとは思うけれど、なぜ詩とドローイングをやってきたのか、個展を通じ、 いろんな方々の意見もいただきつつ、じっくりかんがえたいと思っています。

それにしても、腰(正確にいうと骨盤、股関節)が痛い。

正面の壁にピン留めするドローイングのレイアウトを朝から試しているのですが、ぜんぜん決まらない。 床にしゃがみ込んで作品を並べ、脚立を上ったり下りたりすること6時間。...決まりません。

会場でお待ちしております。

引用(去年の個展は台風だった)
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by ksksk312 | 2007-01-17 23:28 | お知らせ、個展など

小日記

月曜日、ナナを動物病院へ連れて行った。
6種ワクチンを打ってもらうためである。

わが家はいまクルマがないので、移動はもっぱら近所に住む叔母さんのカローラ。ふだんクルマに乗り付けてないせいか、車内に押し込むまでが大変。押し込んでからがまた大変。臆病でなかなか乗れないくせに、いったんクルマが動き出すと大喜び。後部座席の左右の窓をせわしなく移動しては首を突きだし、世間の風に吹かれている。

ただ幸いにも、ナナは診察台に上るととたんに行儀がよくなり、注射をされるときもまったく抵抗をしない。針が刺さった瞬間、振り向いて獣医さんをじ〜っと「なにかしたの〜」みたいな目で見るだけ。診察台で暴れる犬もいるらしいので、最低限のマナーは(飼い主が教えたわけじゃないけれど)ある、っていえるのかな。

来年も行儀よくたのむ。
おしむらくは、待合室で(飼い主がいるのに)ひいひい鳴くのと、腹出しのポーズ(「撫でろ」と要求している)するのは止めて欲しい。もちろん、飼い主の躾がなってないのが、いちばん悪いんだけど...。

個展の準備作業が、峠を越した。

ぼんやりした頭をかかえて茶の間へ下りると、「日本人の顔」というえなりかずき君の番組。内容はともかく、ゲストの(たぶん初めて見る)女の子に...見とれてしまいました。佐藤寛子っていう子なんだけど、グラビア関係のタレントらしい。よ〜く見るとごっつい顔をしているが、それがまたいい感じなのです。

ここ一週間ほど、自作の詩の推敲と、プリントアウトした作品のフォントや文字サイズのチェック、使用する紙の選択などをえんえんと続けてきた。さらに、用意したオブジェと詩作品がマッチするか、テストテスト。

佐藤寛子嬢、癒されました(...名前おぼえちゃったぜ)。
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by ksksk312 | 2007-01-17 23:26 | 或る日

続・DM500枚

水曜日。
個展の打ち合わせと、各所へのDM配りのため長崎へ足を運んだ。
平日の昼間なのに、路面電車はびっしり満員。いつものことだけれど、県庁所在地は活気があっていいなと、思う。

DM、どのくらい配付できるだろうか?

月の美術館のユズルさんからは「DMを100枚ほど持ってきてくれ」とのことだったが、それとは別にどのくらいあればいいのか...。 ネットで調べたギャラリーや画廊喫茶に、10枚〜20枚程度? とりあえず100枚もあればじゅうぶんだろうと判断し、 カバンの中に200枚のDMを詰め込む。しかし、甘かった。

ユズルさんと面会して、DMの配付先(詳細なリストを用意してくださってました。ありがとうございました)や、 配付する枚数について詳しく教えていただいたのだけど、自分が想像していたよりはるかに多い枚数の配付が可能なことが判明。狼狽してしまう...。 とくにおどろいたのが県立美術館で、10枚か20枚、置かせてもらって2週間でなくなればいい、 と思っていたのだが、ど〜もそんなサイクルではないらしい。100枚しか用意していないDMをどこに配付するか、計画を練り直す。ううむ。

結局、ひとが多く集まるところに重点的に配付し、その他の場所は作品の搬入日に時間を作って回ることに。 県立美術館に40枚(もっと置きたかった!)、繁華街にある画材店、画廊喫茶など、計3箇所にそれぞれ20枚。 ユズルさんが他のギャラリーに配付してくれたぶんもあわせると、おおよそ150枚くらいは長崎市内に配付されていることになる。 事前にしっかりリサーチしていればもっと置けたはずだが、これも勉強です。

前回の個展ではDMは作らず、手製のポストカードを友人知人に送付しただけだったので、DMからどういう出会いがあるのか、楽しみにしています。 月の美術館の動員にはあんまりお役に立てないかもしれないけれど...涙、ウエブサイトに来ていただける方が増えたらいいな。

それと、わがS市内では、いつも額装の相談にのってくれるアートフレームのお店と、 ときどき足を運ぶ中古レコード屋さんに10枚づつ置かせていただいた。 この場を借りて感謝。ありがとうございました。

DM500枚は多すぎる、と書いたのはどこの誰でしょう。
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by ksksk312 | 2007-01-17 01:11 | お知らせ、個展など

続・個展案内(在館予定など)

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志久洸介個展 〜詩人が描く抽象画〜

於・長崎・月の美術館
長崎市館内町5-24
095-823-3829
2007年01月19日(金)〜2月5日(月)
開館時間・木〜日曜日・午前11時〜午後5時
    ・月曜日・午前11時〜午後7時
休館日 ・毎週火・水曜

会場に駐車場はありません。

交通アクセス

バス・新地バスターミナル、湊公園前下車、徒歩5〜10分
市電・一番系統正覚寺下行き、築町下車、徒歩10分
JR・長崎駅下車、市電一番系統正覚寺下行き、築町下車、徒歩10分
車 ・高速長崎自動車道、ながさき出島道路、新地中華街の有料駐車場へ
   (新地中華街より徒歩10分)

会場までの道のり

まず、新地中華街、湊公園にたどりついてください。
旧湊公園交番の十字路を、「旧唐人屋敷跡」と書かれた朱色のゲートをくぐり進みます。なだらかな古い商店街が並ぶ坂道です。
3〜5分ほど歩くと、右手に古い市場(館内市場)と紅い中国風の門構えの史跡、土神堂が見えます。 そのまま坂道を上りますと、左手に福建会館という史跡があります。入り口を左手に見ながら、最初の角を左折します。
左手に福建会館の紅い壁づたいに、コンクリートの坂道を上ります。 上りきると、角に「月の美術館」の看板(小さいです)が見えます。石段を上った最初の二階屋が月の美術館です。お入りください。

詳しいアクセスは月の美術館、もしくは志久あてにお問い合わせください。

++

[about my work]

わたしの詩のテーマは衣食住、喜怒哀楽、ようするに普通に生きていることそのものです。 自分の人生に特別な体験はありませんが、言葉を磨き、固有のリズムを生み出すことによって、あたらしい発見があると信じています。

絵筆を取ってドローイングを始めたのは、生活のなかにポエジーを発見するというより、ポエジーそのものを創作してみたかったからです。 毎日、誰もがながめる夜空に、新しい星を発見するのが詩作だとすれば、ドローイングは、星を描いてみること、 新しい星座を構成することかも知れません。


[cocept for exhibition/2007 ]

ドローイング作品は、これまで描いてきたものの中から10点ほどを厳選し、展示いたします。すべて抽象画です。 詩作品は、未発表の新作、長崎新聞新春文芸入選作などの代表作を、楽しく読めるように工夫して展示します。 具体的には、日用品、ジグソーパズルのピース、その他オブジェなどを活用し、言葉をさまざまな媒体とコラボレートさせるつもりです。


作家、在館予定。
1月19日(金)、20日(土)、21日(日)。
1月27日(土)、28日(日)。
(27日は13時頃から、28日は11時頃から在館します)


事前にご連絡いただければ、平日も(休館日は除く)可能なかぎり在館いたします。 ご来場をお待ちしております!
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by ksksk312 | 2007-01-13 21:37 | お知らせ、個展など

パンダから貴公子へ。

日曜日、ニューイヤーコンサートを再放送で見た。
ニューヨークフィルの音楽監督時代にどか〜んと太り、もはや指揮台でパンダが踊っているようにしか見えなくなったマエストロ、 ズービン・メータ。ひさしぶりにテレビで見た姿は、髭をそり落とし、すっかりスリムになっていてびっくり。 デッカの貴公子として業界に君臨していた頃の勇姿を彷彿とさせるではないか。演奏もきびきびしていてよかったぜ。

ただ、もちろん歴史的な名演というわけではない。
3曲目か4曲目で「うわごと」が始まったとき、耳ではメータの演奏が聞こえてくるのに、頭の中ではカラヤンの名演が鳴り響いているという。 ...困ってしまったが、しょうがないよね。

テレビ中継で楽しみなのはバレエと観光の映像。
と、いいたいところだが、せっかくのコンサートなのでやはりウイーンフィルの演奏が見たい。 正直、毎回ちょびっと退屈している。バレエが流れているときは「バレエを見るんだ」と気持ちをシフトさせなきゃな、 と毎年おなじみの「美しき青きドナウ」のバレエ映像を見ていて気づくが...。来年、挑戦。

観光映像は、「水車」のときに水車を映すとか噴飯もの。
ただ「町と田舎」での田園風景はよかったです。緑多い丘陵地帯の彼方に見える高層建築群は、東京の新宿風景とはぜんぜん違う。 手塚治虫のマンガに出てくる未来都市みたい。 ホンス・ホラインの建物もちらりと出て、ウイーンはシュテファン大聖堂と旧市街だけではないのだなと(行けばすぐわかるんだろうが)納得し、 面白かった。

ところで。来年の指揮者はジョルジュ・プレートルに決まったようだ。
これはすごい。すごいぞ。

プーランクのスペシャリストで、フランスのエスプリや享楽性、諧謔性を知りつくした老巨匠とウインナワルツ、相性がよさそうである。 調べてみると、プレートルはウイーン響(ウイーンフィルとは別です)の常任を務めたことがあるではないか。 ひさびさに花のあるキャスティング、と個人的に思う。現在82歳と高齢だが、なんとしてでも指揮台に這い上がって歴史を作っていただきたい。
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by ksksk312 | 2007-01-13 21:25 | 読書美術音楽、etc

ニューヨークへの手紙

金曜日、ニューヨークの知人へ手紙を書いた。
個展の案内とか、近況報告、最近書いた詩を数編、詰め込む。 エアメールを出すなんて何年ぶりだろう。自信がなくて、グーグルで検索をかけてしまいましたよ。
"エアメール"、スペース、"書き方"。

料金は定型航空便とかで、たったの190円。
こんな料金でアメリカ大陸まで、ほんとに届くのですか? 窓口で言葉が出かかったが止めた。 いきつけの古書店に行くのだってバス代が230円かかるのに、ニューヨークまで(いくら手紙とはいえ)190円。とってもシュールである。


もしも海の水がぜんぶインクなら
ぼくは何人に さよならの
手紙を書くことができるだろう

ジェニー、ジェニー、どこへ行く?
吸い取り紙を買いにゆく
吸い取り紙でなにをする?

(太平洋を吸い取って、
馬車で行くのさ、ロンドンへ)


                 寺山修司


いっそのこと肉体を捨てて、日記と手紙だけの人間になってしまおうか。
(いや、すでにそうだ。みんなそうだ)
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by ksksk312 | 2007-01-11 14:19 | 或る日

DM500枚

年末に個展のDMが送られてきた。
500枚である。

はっきりいって多すぎる。
年明け早々、送り先をリストアップして宛名書きをしているが、50枚〜60枚程度。 会場に準備するぶんや、長崎市内をまわってギャラリーや画材店に置かせてもらうぶんを計算しても、半分の250枚くらいあればいい。 印刷会社のロット数の関係でしょうがないのだけれど、紙というのは、もとをただせば樹木、生命なのである。 そう思うと...なんだか申し訳ないのだ。

自分はまったくエコロジストではないし、かつて流行した箸箱持参で外食する輩には嫌悪感すらもった人間であるが、 さすがにDMの山を見たときは、料金はおなじでいいから半分でいい、と本気で思ってしまった。
しかし、こちらで枚数を指定するような印刷をたのむ場合、おなじDMを作るだけで10倍近いコストがかかる。 それだけネット経由の印刷屋さんはコストがかからないし(どういうシステムなんだ?)、 貧乏人はそこに頼るしかないのだけれど、安さに甘えてはいけないのだろうと思う。

宮大工、西岡常一氏ではないけれど、DMも画用紙も第2の生命だと思って、 無駄にすることのないようにしっかりとした制作や準備をやり遂げたいと考えている。
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by ksksk312 | 2007-01-09 12:46 | 或る日