両忘

<   2009年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧

写真

福岡
c0091055_1736328.jpg

[PR]
by ksksk312 | 2009-08-31 17:36 | 写真 '09

写真

福岡
c0091055_2051352.jpg

[PR]
by ksksk312 | 2009-08-29 20:51 | 写真 '09

写真

福岡
c0091055_22431111.jpg

[PR]
by ksksk312 | 2009-08-28 22:30 | 写真 '09

ymo
c0091055_23141853.jpg

c0091055_23145536.jpg

[PR]
by ksksk312 | 2009-08-26 23:15 | on paper '09

悪女め
c0091055_2121760.jpg

c0091055_21212413.jpg

[PR]
by ksksk312 | 2009-08-23 21:22 | on paper '09

東京32時間滞在記(その2)

c0091055_17452152.jpg

東京滞在記2日目です。

まず、ホテルをチェックアウトしてから渋谷へ。
森美術館に行ってみようかとも思ったけど、待ち合わせに遅刻しそうな気がして断念。動き回るに不安ない場所をぶらぶらすることにする。パルコもロフトもシネマライズも昔のままだったが、ジャンジャンが無くなっていた....。移転したの?

午前中であまり客のいないタワーや洋書ロゴスをのぞいて、東急文化村のギャラリーへ行き、「REAL OSAKA」という展覧会を見る。サイトにはもっともらしい文言が並んでいるが、ようするに関西のギャラリーが、若手作家を(1ギャラリーにつき1人ずつ)セレクトして東京に紹介する企画展である。セレクトされた12名の作家のなかには宮崎の小松英孝さんもいて、彼の作品を初めて見ることが出来た。

感想は....どの作家も力作で、時間を忘れて作品を堪能したと思う。ただ、どれもいかにも日本の現代美術という感じで、ステレオタイプとまではいわないが、ほんとにこれでいいの、という気がしないでもない。(お金があれば)欲しいと思う作品だってあったんだけど、作品の(文化的な)文脈はおおむね想像の範囲内で、新しいモノを見たというおどろきは無かった。それと展覧会のプレスリリース、「大阪アンダーグランドアートの底力」って....これは何やねん。これはファインアートやろ、メインストリームやろ。アングラやないちゅうねん。「具体」に触れるくらいなら堀尾貞治を持って来んかい。と、1人乱心して会場を後にする。....。

高円寺へ移動。
中野で東西線の車両を見つけて涙が出そうになるが、こらえる。

南口でEI坊と合流。

無人島プロダクションへ行き、Chim↑Pomの「Fujiyama Geisha JAPAnEse!!」という展覧会を見る。 Chim↑Pomのことは、昨年の広島での騒動で初めて知ったのだけど、マンガのようなことをする連中だなあという感想を持った。やっていることがマンガのようだといいたいのではない。普通ならマンガに逃げてしまうようなアイデアを、地雷を踏むリスクも厭わず現実のなかに投げ込んでいるのではないか、ということである。広島での行為はひどいと思う。だが、自分自身が「マンガ」になって、世の中に「作品を描いてみせる」ようなことをしているのは、彼らの他にはいないのかも知れない。 Chim↑Pom の作品から、ぼくはテレビのお笑いを連想してしまう。ちょっと古いけど「進ぬ!電波少年」....みたいな。放送作家的才能が、現代美術の世界で暴れている、という印象だ。

で、「Fujiyama Geisha JAPAnEse!!」なんだけど、外国人がイメージするステレオタイプな「日本」、スシ、スモー、ニンジャ、フジヤマ....etc、を Chim↑Pom流に解釈して(笑い飛ばして?)作品化する試みのようである。身体を張ったイベントを仕掛け、その記録や副産物を作品に落とし込む方法は今回も同じで、映像やら平面、立体、パフォーマンス、いろいろあった。

まずギャラリーに展示してある作品については、残念ながらわからん、と思った。

トラックのハッチに描かれたデコトラ風女性メンバーの肖像、回転寿しで(一週間食われずに回され)からからに干からびたエビ(イクラだったかな?)、ナメクジが這うように板に貼付けられた寿司の模造細工。....ちょっとベタじゃないかい? あと、Chim↑Pom序列最下位(らしい)のメンバーが、女子大生のピラミッドに乗りばか殿を演じている写真。ううむ....笑えない。これはぜったいにすべってる。すべっているぞ。頭をフル回転させて作品と向き合うも、バカボンのパパではないが「これでいいのだ」という声が聞こえてきた(ような気がした)だけである。

だけど、パフォーマンスは面白かった。
(展覧会は終了しているのでご紹介)

ギャラリーに30センチ四方くらいの小さな小窓があり、スタッフの方から「ニンジャが瞬間移動やってます〜」との説明を受ける。小窓の下にサンプルらしき写真があって、見ると忍者コスチュームの男が、高円寺駅のガード下にはり付いている。どういう作品なのか、さっぱりわからないまま窓の外を眺めていると、正面のビル、給水タンクのてっぺんで、ニンジャ男が腰に手をあてて立っているのを発見....わはは。最初はフィギュアかと思ったが、こっちに向かって手を振ってくる。....人なのね。すごいです、身体はってます....笑。スタッフの合図でタイミングよく出てくるんだろうけど、真夏の炎天下、ずっとこれをやっていたのでしょうか。座布団3枚、と思う。

Chim↑Pomはほんとにリスキーな作品をつくっている。しかし決してシリアスにはならず、最終的に確信犯的ないかがわしさで逃げを打つところがあり、フットワークが軽い。リスキーさとフットワークの軽さ、著名なギャラリーが積極的に絡むはそのあたりに理由があるのだろうか。アートだから何をやっても許される(作品になる)というわけではないけれど、彼らには Chim↑Pom としてブレずに生き残ってほしいと思う。

ちなみに無人島プロダクション、雑居ビルの最上階で入るのに気合いがいりましたけど、スタッフの接客がとてもていねいでした。挨拶もちゃんとしてくれたし(何もしないギャラリーが多い。おかしいと思う)気持ちのいい空間でした。

都営新宿線で曙橋へ。
AISHO MIURA ARTSというギャラリーへ行く。

ここはかっこいい空間のギャラリーだった。2階建ての民家をそのままギャラリーにしてるんだけど、壁を真っ白にペイントしただけであまり手を加えていない。2階のレンタルスペースは住居空間の間取りが残っていて、オルタナティヴ感が抜群です。天井が低いので大きな作品には向いてないのかも知れないけど、コラージュやドローイングにはすばらしい空間だと思う。

一階がAISHO MIURA ARTSのスペースで、菊池良博さんという作家のコラージュ作品の展示。ネットで見てぜったいに行こう!と思った展覧会だったんだけど、期待通りでした。茶室のような狭い空間に、おそらく数百点のコラージュ作品が壁面を埋め尽くされている。一点一点に訴求力があり、ていねいに鑑賞することを見るものに要求してくる。真ん中にも、和式便器を使った立体作品があった。作品は排泄物であるという暗喩にもみえるが、トイレにしては広すぎ、ギャラリーにしては狭い微妙な空間を挑発する力になっていたと思う。訪問したときは作家不在、スタッフ不在の無人だったが、九州から見に来た甲斐はあった。

c0091055_17464386.jpg

ギャラリーを出て、近くの珈琲屋へ入る。
EI坊と、会いに来てくれた東京の友人WAMO君と3人でオヤジトーク。

東京は意外と変わっていなかった。新しいビルが建っていたり、SUICA専用の改札があったり、目についたのはその程度で、人の流れも、近景も中景も遠景も、東京のままだったと思う。3人とも、顔をあわせるのは10年ぶりだったわけだけど、同窓会的なノリではなく、ごく普通の世間話や音楽の話をだらだらつづけられたのが気持ちよかった。次に顔を揃えられるのはいつになるかわからないのに、特別な感じがまったくしない。あっというまにタイムリミットがきた。

曙橋でEI坊、WAMO君と別れ、ホテルへ戻る。
荷物をピックアップして羽田へ。飛行機に乗った。

楽しい東京の旅でした。滞在時間が僅か32時間であったのが信じられないです。いちばんの収穫は、自分の視野が広がったこと。言葉にすると逃げてしまいそうなのであえて封印するが、東京に来たことで、自分の前に立ちふさがっていた気持ちの「壁」がひとつ、間違いなく消滅したと思う。自分の作家マインドに自信を持って、日々の制作を大切にしていきたい。このまま行こう。
[PR]
by ksksk312 | 2009-08-17 17:47 | 読書美術音楽、etc

東京32時間滞在記(その1)

c0091055_15193785.jpg

先週の金曜日から土曜日にかけて東京に行ってきました。
10年ぶりでした。

上京の目的は、12月に代官山ヒルサイドフォーラムで開かれる若手作家のグループ展に参加する事になり、会場の下見と打ち合わせ。あと、芸能山城組のフリーコンサート、新宿ケチャ祭りを見物する事。ほとんど遊びみたいな目的で東京に行くんだけど、緊張してました。 絵描きとして活動を始めて最初の東京行きだったからかな....と思います。

まず、長崎からの移動は当然ながら飛行機。
東京に行くのも10年ぶりなら飛行機に搭乗するのも10年ぶりで、正直怖かった。機材が古いのかシートピッチがかなり狭く(高速バスよりも狭い)、それだけで閉所恐怖症である。滑走路を暴走しはじめたときには「止まれ!浮いてしまうやんか!」と叫び出したくなる。もちろん無情にも浮き上がってしまい、あとはあらぬ想像をしまくって疲れた。ほんとは陸路がいいんだけど、新幹線に乗っても7時間、運賃も高い。飛行機に慣れるしかないですね。

羽田には無事に到着。ホテルに荷物を預けてから渋谷へ。グループ展の主宰者、Kさんとハチ公前で待ち合わせ。近くの珈琲屋に入って情報交換をする。作品も展示もほぼ白紙なので、こっちから話す事はあまりなくて、Kさんのプロフィールや、プロジェクトの立ち上げから今後の目標、グループ展の進み具合などについて説明を受ける。作家として少しでも自立していくためには、やはり東京での活動は不可欠になる。Kさんとの出会いはその第一歩となった。とにかく12月まで、制作に集中だ。

Kさんと別れてから、増田智己さんと合流。初対面、東京に出たからにはまず会っておきたいひと。感激しつつ、ぽつりぽつり言葉を交わしつつ、代官山方面へてくてく歩く。ミンミンゼミがにぎやかに鳴いているのを聴くと、ここが東国であることをしみじみ感じる。九州だとクマゼミですから....。サウンドスケープが違うのです。

最初の目的地、ミームマシンギャラリーに到着。早川モトヒロさんと、お仲間のグループ展「Parallel World '09」を見る。明るくてポップで、とにかくパラダイスな気分になる。早川さんの作品はポップそのもの。キャラは恐いけど楽しい。竹原由記さんの作品は、短時間で描いたのか長い時間をかけているのかわからないが、とにかくいい。いい絵を見て、自分もいい絵を描きたいと思う、そういう気持ちにさせてくれた展覧会。ギャラリーの居心地自体もよくて、ポスカやTシャツなどのセンスもいい。「東京すごいね....」と少し落ち込むと、増田さんが「志久さんもいいですよ〜」とぽつり。....立ち直る(←単細胞)。

さらに山登りをつづけて、ヒルサイドフォーラムに到着。
まずカフェにはいって、増田さんと話し込む。

増田さんとぼくは、絵を描きはじめた時期はほぼ同じだと思うんだけど、企画ギャラリーでの個展やグループ展をすでに経験していて、「絵描きマインド」みたいなものがしっかりしてるなあ、との印象を持った。いろいろ話をしたんだけど、どうしてもっと積極的に絵を売ろうとしないのか、というメッセージをもらったと思う。絵を売るチャンネルのこととか、気持ちの持ち方とか、もっとどん欲になっていいんだろうな。あと、増田さんは作品を持ってきてくださっていてうれしくなる。体調が思わしくないのに会いにきていただき、ありがとうございました。

その後、ギャラリーの下見。

増田さんとは新宿駅で別れて、ケチャ祭りへと向かう。南口を出て、なんとなくアルタが見たくなって東口に移動したのが失敗で、西武新宿駅手前のガード下を迂回するハメに。コクーンタワーに見とれているうちに方向感覚を完全に喪失....♪。焦りまくり。旧友EI坊と、お会いする予定のMさんに携帯で泣きつき、誘導してもらいかろうじて55広場にたどり着く。

新宿ケチャ祭りは、楽しかったです〜。

午後は蒸し暑い東京でしたが、陽が落ちると涼しい風が超高層ビルの谷間を吹き抜ける。曇り空でじめじめした感じではあるけれど、こういうのもモンスーンっぽくていい。広場にはヒンズー寺院風の舞台が仮設されていて、バリの一部が東京にタイムスリップしたようにすらみえる。EI坊はバリのビールを飲みながら、ぼくは珈琲を啜りながら、2時間のパフォーマンスを楽しみました。

ガムランの合奏と舞踏(レゴン・ダンス)は、20代の頃、九州のコンサートホールで見て以来だった。その時の、正面から音圧に撃たれるような感じではなく、今回は(野外のせいか)まろやかで響きに包み込まれるような印象だった。肚の奥までガムランの心地よい振動で揺られ、細胞と細胞のつながりがリセットされていくような感じ。

レゴン・ダンスは、知識に乏しいのでよくわからないが美しい姉妹の愛憎劇になっていて、物語の後半では嫉妬に狂った姉か妹かが化け物となり「物狂い」を始める。まさに圧巻。見いっていると、突然背後からバシッ!と電球が破裂するようなラップ音がした。すわ、超常現象かあ?!とおどろいたが、振り返るとこなごなに砕けたビール瓶。後ろに坐っていたお客さんが落として割ったんだけど、一瞬、まじで『アキラ』の再現かと思いました。

その後、ケチャが始まる。

半裸の男たちが両手を上げ、激しく揺り動かしながら登場。ここで感動したのは、男たちの深い深呼吸の合唱である。す〜っ、ふ〜っ、という呼吸音が波のように打ち寄せてきて、これには参った。なんという始源の響き....。意識が飛び、細胞分裂が停止する。母親の胎内で受精卵が聴いている音楽。というと大袈裟かもしれないが、ほんとにそんなイメージだ。その後、おなじみの強烈な16ビートの大合唱がえんえんと続く。すばらしいアンサンブルだったが、正直、偉大なデヴィッド・リュイストンのレコードで聴いたような衝撃はない。音量もそこそこで、ビールを飲みながらヒンズーの神話世界を楽しめればいいという感じだろうか。劇中に神話のナレーションが流れるんだけど、すべて日本語。独特の抑揚で、デヴィット・ボウイの古い歌(シルエットや影が革命を見ている〜♪....もう天国への自由の階段は無い〜♪....知っているひと、いるかな?)を思い出した....笑。

バリというのは神の国なんだな。と、深く思う。

バリ島の芸能は、神社の奉納神楽のように、ヒンズーの神々の物語を再現しているわけなんだけど、とにかく信仰心が篤く、年中お祭りをしているようだ。暦の中に神話の物語、時間が刷り込まれていて、日々の生活を生きながら、神の世界を同時に生きているんだと思う。なんという広い世界観だろう。中沢新一の芸術人類学とともに、バリの芸能、アボリジニや縄文の文化にはとても興味がある。芸能山城組のパフォーマンスはその理想的な具現化だと思うので、今後も追いかけたいなあと思う。来年もケチャ祭り、行きたいな!

(2日目につづく)

More
[PR]
by ksksk312 | 2009-08-08 15:32 | 読書美術音楽、etc