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両忘

月のリズムを!

24日は新月だったそうだ。
先日長崎の「月の美術館」を訪問したとき、館長のヤマサキユズルさんから、新しいことを始めたいのなら新月を選ぶと善い、という話をうかがった。欧米では、結婚式の日取りは新月にすることが多いそうだ。...知らなかった。美術館で企画する個展も、新月の前後からスタートするようにスケジュールを組んでいらっしゃるとのこと。

そういえば、ウミガメが産卵のために上陸するのも、新月の晩ではなかったか。夕方になると散歩の催促でうるさい愛犬も、きのうと今日はおとなしかった。満月の夜はあきらかに興奮気味なるので、月のリズムというのはほんとうにあるのかも知れない。

ぼく自身は、月のリズムと心身のコンディションの因果関係について自覚するところはあまりない。占星術のコラムはけっこう気にするくせに、星座の位置関係や惑星の運行についてほとんど興味を持てない天体音痴である。因果関係があっても、気がつくセンスに欠けていたのだと思う。

人間の文化的なレベルから地球や宇宙空間のレベルにいたるまで、世界にはさまざまなリズムにあふれている。それらのすべてが人間の心身に善い影響をもたらすとはかぎらない。

そもそも、世の中にこうも紛争が多いのは、その民族がほんとうにフィットする暦を使えてないからじゃないか、ということも想像できる。日本や中国は、もともとは太陰暦で時をリズムを得ていた。イスラム世界ではいまも太陰暦は重要だけど、この時代に太陽暦は無視できないわけで、文化的な抑圧を感じながら「二重暦」で生活しているに違いない。

地球上に複数の暦があってもいいじゃないか。
世の中、なんでも互換性を追求するから、対立が起きたときに譲歩する余地がない。
コンピュータは死んでしまうが、人間は気力を取り戻すかも知れないぜ。
by ksksk312 | 2006-08-26 14:01 | 或る日